口内炎に類似した病気 -尋常性天疱瘡-


尋常性天疱瘡


天疱瘡は皮膚や粘膜にいろいろな大きさの水疱ができる自己免疫性水疱性疾患です。 大きなびらんをつくる尋常性天疱瘡と、小さな水疱ができて落ち葉のようになる落葉状天疱瘡があります。尋常性はほとんど口腔内の粘膜に発症しますが、落葉状は粘膜に発症しにくいとされています。初発症状として口腔内の粘膜は発症頻度が高く、痛みで食事が出来ず栄養失調になりやすいです。口腔内に発生した後は、全身に触ると痛みのある水泡が出来てそれが破けてびらんになります。隣り合うびらんが結合して巨大なびらんいなってしまう事もあります。現在は死亡率は低下しましたが、それでも死亡率が5~10%あり危険な病気です。

尋常性天疱瘡は、血液中の免疫グロブリンという病原を認識して排除する抗体ですが、その一部が自分の体の成分を異物と勘違いして攻撃するために生じます。しかし免疫グロブリンの誤認がなぜ起こるのかは解明されていません。遺伝性はないとされ、体質や生活習慣、環境が影響すると考えられています。

初期症状が口腔内に出来る水泡の為、口内炎と間違われやすいです。また口腔内の水泡は初期症状の為しばらくすると治りますが、口から全身へ免疫機能の異常が広がり、放っておくと高確率で死亡します。治療にはステロイド剤の投与などが行われ、早めに対処すれば死亡確率は低くなります。


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