口内炎に類似した病気 -ベーチェット病-


ベーチェット病


ベーチェット病は、トルコのベーチェット博士によって提唱された膠原病近類疾患に分類される疾患で、皮膚、目、粘膜、内臓、血管、神経などの多臓器侵襲性の難治性の病気です。再発性口腔内アフタ性潰瘍、皮膚症状、眼症状のぶどう膜炎、外陰部潰瘍を主症状とし、症状が現れたり、治癒したりを繰り返れることが特徴です。

ベーチェット病はシルクロード病と呼ばれシルクロードに沿った帯状の地域に偏って患者が多い病気です。 現在は明確な原因は判明しておらず、完全な治療法や病理検査もありません。

20歳代後半から40歳代にかけての男性に発病率が多く、本症での失明率の高く、特殊型ベーチェット病の死亡が少なからず確認されています。

ベーチェット病の原因は解明されていませんが、HLA-B51という白血球の型が多いので遺伝的な要因が大きいと言われています。またHLAーB51以外にも、HLA-A26やMICAなどの遺伝子多型と疾患の関連があるとされてます。こうした遺伝的な要因に病原微生物など複数の要因が関係して自然免疫系の異常を引き起こし、発症すると考えられています。

主な症状は口腔粘膜の再発生アフタ性潰瘍で、有痛性潰瘍が出来ます。これは口内炎のアフタ性口内炎に非常に類似しておりほとんど見分けがつきませんが、再発を繰り返すことが特徴です。ベーチェット病の初期症状である事が多く、ほぼ必須の症状です。皮膚症状としては、結節性紅斑があります。また眼症状は主にぶどう膜炎で、両眼の虹彩・毛様体・脈絡膜にわたる炎症が起き、最悪の場合失明する恐れがあります。さらに外陰部潰瘍があり、アフタ性潰瘍が外陰部に出来ます。口腔内のアフタ性潰瘍に比べ再発頻度は多くありませんが痕が残る事があります。これらの症状はいっぺんに起こる事はほとんどなく、まず口腔内のアフタ性潰瘍が生じ、数年かけて様々な症状が現れるとされています。その為口内炎などと勘違いされ発見が遅れる事があります。


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